<タイヤチェンジャーの使い方>

この度共同購入した、 廉価品タイヤチェンジャーの使い方について記載してみようと思う。

タイヤチェンジャーが10万円もしないで購入可能のレベルになっているので、CEO達のようにDIYでバイクのタイヤを換装する仁も出てくると思うのだが、ネット上にはイマイチ操作法が判りやすく記載されていない。

ので、素人レベルからのCEOではあるのだが、パスファインダー役として報告を。
本来は整備知識があるチェンジャー作業経験者立会の下で充分なレクチャーを受けておく事が望ましいが、だからといってDIYの道を閉ざす事は無いと考える。

「正しい知識」が無いと機械を用いた作業では、人体、チェンジャー自体、ホイールやタイヤ等に致命的/不可逆的な損害を与える可能性があるので、充分に注意しておく事!
例によって作業に因って生じた物事には弊社では「一切の責任は負わない」が、再度警告しておく。

半分は脅しとはいえ、指を挟むとあっさり指が飛ぶ事もあるので、救急指定病院の連絡先と所在等は把握しておく事。
駆動時等にビードとリムの間に指を入れるのは厳禁。キチンとタイヤの外を持つ事。



購入タイヤチェンジャー 永進 CZ-2018

バイクのタイヤ換装レベルならば最廉価モデルのコレで充分と思われる。
※CEOはヤフオクでの購入。

他に必要なモノは、エア供給用にコンプレッサー、 ビードクリーム 「マシ」なタイヤレバー(エーモン430mm) 「最高」ならハゼット製500mm
後、バランスを取るのなら アストロの簡易ホイールバランサー(AP ハンディ ホイールバランサー 2007000009819)、バランスウェイト、 予備のタイヤバルブ等(バイク用 TR-413)が必要である。

電源はコンプレッサー所有者なら既知の事だと思われだが、まずコンプレッサーを独立電源にしておき、チェンジャーはソレとは別の電源供給系統にする。でないとあっさりブレーカーが落ちる。

で、、、足元のべダルだが、アイコンがあるので直感的に操作は可能だろう。
中央が、右側面にあるビードブレーカーの駆動(エア)。踏み続けると挟み込む。ペダルを放すと解放。
右が、ターンテーブルの駆動(電気)。踏むとクロックワイズ(正)回転。基本はこの方向にしか廻さない。放すと停止。シフトぺダルのように上に上げると逆回転。 左が、、爪の開閉(エア駆動)。一度踏むと一杯まで外に広がる。ペダルはロック状態に出来、もう一度踏むとロックが外れて内側に動き、ホイールを掴む。爪の位置はロックすれば任意で調整可能、と思われ。

まず、ホイールのバルブキャップを外し、虫廻しドライバーでバルブ内の虫を外し、ホイールを両膝で挟み込むようにしてビードブレーカー部にまっすぐ固定し、ビードブレーカーのハンドルを持って微調整しながら、ホイールのリムから僅かに離れたのトコロに当てる。位置を決めたらペダルを踏み、ビードを落とす。

その左右反対の裏側と、対角線に当たる位置、その裏、計4か所ビードを落とす。



目の前のアームを動かし、頭が当たらない位置に避けておく。コレをしないとホイールを爪に嵌めるべく前に体が体重移動した際にアームに頭突きする(笑)

爪の位置を動かし、一つの爪が正面に位置するように調整し、まず正面の爪にホイールを差し入れ、タイヤとホイールの間に爪を噛ませる。

左右の爪にも噛ませるように調整し、上から体重をかけつつペダルを操作し、爪にホイールを固定させる。キチンと4本とも掴んでいるか確認。外れていればリテイク。

アームを動かしホイール付近に持って来て、ポールを下ろしてアームの先の爪がリムに触れる位置まで 下げる。

シャフトの陰で見えないが、隠れた部分に爪の平べったい部位がある。そこがホイールに接地するくらいギリギリまで下げ、ハンドルを動かして位置をロックする。

次に、アーム部にハンドルの付いたネジがあるので、ソレを廻して画像のようにリムのギリギリに爪の右端が来るようにする。

ここまで準備出来れば、タイヤレバーを用意し、画像の位置に差し込んで梃子を使って爪の右側にタイヤを引っ掛ける。チェンジャーではタイヤレバーは平たい側しか使わない。
この対角線上のタイヤ上部を体重を掛けて下に押さえると、反対側にあるめくりたい部位が上がる。コレを利用して、右手と左手で押さえるのとめくるのを同時に行うと良い。

キチンと爪右側に引っ掛けたら、ペダルを踏んで正方向にテーブルを廻しタイヤを外していく。反対を押さえると対角が持ち上がるので、ソレを利用しながら外していく。

スムーズに廻らずゴネた場合、絶対に無理に廻し続けずに一度停止し、逆回転させてゴネた原因を追及する事。無理な力が掛かった結果としてゴネているので、そのまま廻し続けると機械かホイールかタイヤが破損する。

片方が外れたら、持ちあげてもう一方も同じように爪右側に引っ掛けて外す。今回はキチンと引っ掛けさえすれば楽に外れる。

ホイール内側を点検する。あまり必要は無いと思うが、固着物等あればワイヤーブラシ等で落としダスター等で噴霧清掃する。エアバルブについては適度なスパンで換えておく事が望ましい。DIYなら所詮一個¥50以下で調達可能だ。以前からCEOはタイヤ交換二回に一回換えることにしている。

古いバルブは二ッパーで切断し、新しいバルブを裏から当て、バルブ用専用工具で上から引っ張るだけである。相当低コストの専用工具すら無い場合なら、シリコンスプレー等を噴霧して、梃子の原理を利用して上から適当なプライヤーででも引っ張ればOK。

ビードクリームをスポンジ等を使ってホイールリム勘合部と新しいタイヤのビードに塗布する。

ホイールに新しいタイヤを通す。斜めにして力をかければ簡単に片面は入る。

嵌める時は、外す時とは逆にアーム部の爪左側を、下にビード部が通るようにする。左側が下に行くように全体重を掛けてタイヤを押さえながらペダルを踏み、キチンと入っているなら右手部がアームを越える位で停止。(全体重を掛けると体も浮くので、体ごとテーブルと廻る)。

体の位置を換え、チェンジャー正面で同じように両手を使ってタイヤの4時と8時付近を全体重を掛けて押さえながらペダルを操作し、タイヤを嵌めていく。

全て嵌れば、左ペダルを踏んで爪からタイヤを外し、そのままタイヤにエアーを入れてビードを上げる。キチンとビードが上がれば破裂音が二度ある。目視で問題が無い事を確認し、バルブの虫を入れ、エアーを指定空気圧まで充填する。

ホイールバランスを取るなら、古いウェイトを外し、バランサーにセットする。マニュアルのホイールバランサーなら、セットしてホイールを回転させると、重い位置が下になる。ので、ウェイトを上に貼る。基本はそれだけである。

オートバランサーでは無いのなら、何グラムウェイトが必要なのか?は判らないので、適当に増減してバランスがとれるまで繰り返す事。

タイヤチェンジャー使用後は、アームのバネを開放し一番上まで上げておき、テーブルのゴミをウエスで取り除いておく。可動部のグリスは拭き取らない事。この状態でテーブルに開梱時に包装してあったビニール袋でも被せておき、終了。タンクのドレンも定期的に水抜きしておいた方が良いだろう。

2010/10/10

追記   オプションのバイクタイヤ用アダプター他

オプション品で「バイクタイヤ用アダプター」という設定があるので、オーダーしておいたのだが、、、、、

この商品は、径の小さい原付タイヤをチェンジャーに噛ます為のモノである。
故に、普通の使用用途ならば無理に購入する必要は無い。原付ならタイヤレバーでも充分。

あと、同じくオプションの「樹脂マウントヘッド」は、傷がつくと困るホイール用にバーの先の爪を樹脂製に換える品である。
※試したところ、少なくともバイク用には此方の方が作業しやすいのでコレをオーダーしておくことをお薦めする。

2010/10/30

追記 2

我々が共同所有している上記型番のタイヤチェンジャーでは、17インチまでしか「内掛け」でホイールを掴めない仕様になっている。

ので、TDMのF等18インチ以上のホイールではチェンジャーを使えないのだ。ホイール一個でビードも落としておくのならタイヤレバーを使ってもさしたる苦労は無いのだが、、、、

内掛けで19インチまで対応の品番を購入しておけばバイク用には充分だろう。

2011/07/23