<FZ-6 FAZER S2とは? >

FZ-6系FAZERの歴史とか

1997年に国内市場でFZ400(4YR1)が発売され、これとほぼ共通の外装にフレーム、エンジンを持つ機体が、ブランニューモデルであったFZS600 FAZERである。

エンジン自体はYZF600サンダーキャットのモノがベースで、外観変更と中低速向けにリセッティングされているようだ。400用のエンジンも排気量ダウンされたものだ。

市街地走行からワインディング、高速走行等にも使える、欧州に措いては普通の汎用バイクとして位置づけられている600ccとして、これまた実用的なハーフカウルを装備して、フレームはダブルクレードル。ブレーキキャリパーはフロントにMOSX64モノブロックキャリパーを採用(YZF600等は旧MOSモノブロック)しており、欧州市場では概ね好調なセールスを記録したようだ。日本市場では600ccという中途半端な排気量(と、いうより奇怪な免許制度と馬力自主規制による逆輸入による微妙な価格付け)が受け入れられなかったのか、あまり売れなかった。

その後、FAZERシリーズとしては1000ccも販売され、当方も購入した。これは高性能+妥当な価格で日本市場でも概ね好評で、十分な地歩を確立した感がある。1000ccは北米市場でも発売されている。(北米仕様は困るのだが、、、) 

で、2004年モデルからFZS600 FAZERもフルモデルチェンジを行った(FZ-6SとNの二本立てに変更)のだが、、、これが日本市場を一切考慮しない欧州専用モデルのような構造だった。
いくら欧州ライダーがブレーキキャリパに頓着しないからと云っても、MOSX64を廃止して、フォークの取り付け穴ピッチを83mm、片押し2ポッドのカスキャリパー×2にしてしまった。これでは100mmピッチのMOSX64等マシな4P両押しキャリパーに変更も不能でどうしようもない。当方は特に、片押しキャリパーを毛嫌いしているので、フロントに片押しキャリパーを採用した時点で絶対に購入候補に入れることは 無い。

他、エンジンはR6系に変更。フレームをダイヤモンドタイプのツインスパーに変え、サイレンサーをテールカウル内に収めたセンターアップに変更している。あと、Rショックをリンク無しにしている。何というか、、中途半端にコストダウンを図って、目新しいモノを導入したという感が否めなかった。カウルレスのNがあるので思い切ってツアラー風味にしたようではあるのだが、、、兎も角日本市場ではほぼ受けいれられる事は無かった。

で、ようやく商品力の弱さに気がついたのか、'07モデルでS2という上位機種を設定、というかマイナーチェンジしたような(欧州では旧FZ-6Sは継続販売)感じの機体を出してきた。
之が、アッパーカウル形状の見直し、アウターチューブ変更によるMOSX64採用、見づらく使いにくい完全デジタルメーターから換えてFZ1用の速-デジ/タコ-アナメーターの採用、見栄えの悪い安っぽい部分の見直し(隠蔽)等、徹底してお客様の不満点を改良したような対策が採られていた。本来最初にやっておくべきことなのだが、、、、ま、やっただけマシか。

当方は、センターアップマフラーは気に入らないし、リンクレスRショックもどうかと思うが、まあ購入候補には入ってきた。FZ-1Sがあまし気に入らなかったのもあったし、北米仕様はイモビライザーが無かったりウインカーが大きいとか不満点も多い。事故後ということもあるのでほんの少しでも軽量な方がありがたいというのもあってFZ-6S2を選択した次第である。

2007/03/04

追記 1  初期インプレッション他

03/25に納車後、ようやく500kmまで走行距離が伸びたので1回目のオイル交換を行った。メーカー推奨とは異なるが、当方の流儀では 1回目は500km、2回目は慣らし終了時(1600km)。共にオイルフィルタも交換。
新車時にNNL690を追加し、オイルフィルタにマグネットを取り付けてある。交換時、オイル自体は特に金属粉が多かった訳でも無く問題は無いと思われる。

(メーカー推奨 0〜1000km 7,000rpm以上での長時間走行禁止/1000〜1600km 8,400rpm以上での長時間走行禁止 1000kmでオイル/エレメント交換)

実際に乗ってみると、足付きは良い。両足ベッタリとはいかないものの、シートの形状もあると思うがかなり楽である。ただ、サイドスタンドには足を引っ掛ける出っ張り等が皆無でやや出しづらい。
デフォルトではややシフトペダルが高くて難儀だったが、二山分下げたら問題は無くなった。ハンドル位置に特に違和感も無い。フロントカウル/スクリーンは思ったより高さが無く防風性は旧FZS1000と同レベルか。

シート下の積載性は、車載工具と書類とあと少し位。右側にエキパイが通っているので熱気が微妙に上がって来る。エキパイに場所を取られているのでRショックは若干左にオフセットしている。それが関係あるのかは不明だが、ギャップで跳ねた際にどうにもバタつく、、。

ハンドリングは軽く感じる。コーナーでのラインを何処からでも内外自由に変えられるように感じる程だ。が、当方の腕では技量不足で無理だろうが。

低速トルクは当方には不足していると感じる。坂道発進では1速でも回転を上げないとストールするし、減速後に回転が下がるとギアを下げないと加速しないし、、、
正直、TDM900では左程苦にならない、当方が好みの道幅が極端に狭くて曲りくねった急勾配の山道はかなりきつかった、、。
普通のワインディングでも回転数を下げないように走ることが要求されるので、今までのような機体性能に頼った走行は出来ないか。
基本的に軽くて廻せば速い感じだ。乾燥で180sチョイ/装備重量207sとあるが、数値以上に軽く感じる。センタースタンドも楽に上がる。

フュエルタンクはカタログ上で19.4L/予備3.6Lとある。実際はまだ不明であるが、センタースタンドを出して目一杯給油すれば20L位は入ると思われる。
フュエルゲージはまだ癖を掴めていないが、F(予備)モードに変わってから30q以上走行して給油して16.6L入ったので、3.6L以上は残っていた感はある。初回は311.3q/16.6L=18.8q/L という数値であった。慣らしでこの数値なら、実働ではもう少し下がると思われるので あまり燃費は良くは無いといったところか。

エンジンオイル交換時の量は、カタログで 2.5L/フィルタ同時2.8L とあるが、まあそんなとこだろう。念入りに抜いた所為か2.9Lあたり入ったと思う。
サイドのドレンボルトを緩めると、サイドスタンド付近に丁度オイルが排出されるタイプのようだ。結構こぼして大変だった、、 センタースタンドを出して抜いた方が良いだろう。フィルタもサイドなので作業はしやすいが、サイドスタンドセンサーの配線があるので一応注意は必要か。

そういえば、ナックルバイザーなる純正OP品は、アッパーカウル側に貼り付ける品であることが判明、、、、本当に役に立つのかは不明だ。正直防御の足しにはならないと思われる。不安だ、、、
あと、アッパーカウルは4万弱のコスト。エアクリは40000q毎の¥2,700チョイのようだ。当然ビスカス式だが、、、長寿命なのはありがたい。

すでにデータのある部品検索システムでは、「FZ6-SHG」がコードのようである。もしくは「4S8-28199系」が正式なのかも知れない。
兎も角、以後FZ6の中で省略する際は「SHG」と呼ぶ事に、、、、するのか?

2007/04/08

追記 2

念の為にヤマハ発のサイトで技術報告のバックナンバーを確認。FZ-6のエンジンはやはりR6のモノをそのまま使って、カムのプロファイル変更、インジェクションのマッピング変更のみで、クランクマスを増やしたりはしていないようだ。

まあ、、、2,000rpmを切ると使い物にならないし3,000rpmは廻さないと弱いのも、軽く廻るのもやたらとハンドリングが軽快なのもそういう事に起因するのだろう。
当方は勿論低速があればそれで良しというタイプであるので、多少不満が無いわけでは無いのだが、、、ハンドリングが軽くて腕がよくなったのか?と思えて楽しいのも事実。ま、業務用だしそういう使い方をするとも思えないが、600には600の使い方もあるだろう。

良い点としては、メーターが格段に見やすくて便利である。トヨタの言う所のオプティトロンメーター、所謂自家発光式のタコメーターは非常に良い。メーター輝度を標準にしていても充分である。

あと、インパネにコードを通せる程度の隙間があるので、レーダー等電装系オプションをつけても穴あけ等の加工はほぼ必要ない。アッパーカウルの前方下側はほぼ水平で、モノを貼り付けたり裏側に設置したりするのには便利だ。

不満点は現状ではやはり、強制式の右側シートヒーターと、使いにくい左ハンドルスイッチか。何とか対策してみたいが、、、。
ミラーはやや安っぽく出来ていて、ミラー面もやや小さい。可能ならばFZS1000用あたりに換装してみたい。
あと、タンクを上げたりするのにインナーパネルの後端左右を外さなければならないが、癖があるので要注意である。一度カウル面をインナーパネルより離して、端の左右を組み合わせ、元に戻すのが正解。

燃費については、3回目は288.1km/13.2Lの21.8km/Lを記録。フュエルメーターの癖としては、Fモード直前の残り1目盛りでも6L以上残っているようで、Fに入っても100km位は走行できそうな気がする。

一度スリップダウンしてしまったが、特に致命的な問題も無いし、無事に慣らし運転を終わらせて通常業務に使っていきたいものだ。

2007/05/01

追記 3

慣らし運転を通しての燃費変化を一応記載しておく。

3回目 288.1km/13.2L=21.8km/L
4回目 318.1km/15.0L=21.2km/L
5回目 351.8km/15.8L=22.3km/L
一応21〜22あたりで安定してきたような感はある。感覚的にはトリップ300kmを越えるまでFに入ることも無い。

一応状況について説明しておくと、慣らし運転であるので、色々な状況でギアと回転数を使う為に一般道をメインに利用していた。指定回転数付近(必ず廻さなければならないとは思わないが、、、)まで廻すのは結構大変で、高速等でギアを落として無理して廻してみた。8,400rpmなんて2速で引っ張らないととても無理、、、、
50%の7,000rpmで6速130チョイであるので、100%なら260あたりまで出る理屈であるが、、、、まあ240あたりなら問題なく出せるかな?

念の為説明しておくと、使用オイルは Motul300V FL5w-40にいつもの添加剤 NNL690を指定濃度。
ガソリンは例によってハイオク使用。プラグにコードは交換予定はあるが現状未交換。
まあ、このくらいの燃費で安定してくれると旧FZS1000と同レベルの行動レンジと燃料コストになるだろう。他の消耗品や各所の信頼性、耐久性等不明な点も多いが、判明次第報告することになるだろう。

2007/05/05

追記 4 業務で実際に使用しての雑感

本日で業務用途に使用して1週間終了したので感じた所を述べてみよう。
燃費的には18.0km/L、19.9km/L、19.3km/L、17.9km/L、19.6km/Lと、概ね18〜20q/Lで安定している感はある。基本はコスト度外視とはいえ良いに越したことは無いのでまあまあという所か。

サイドスタンドを出す際、引っかかりや出っ張りが皆無なのでやや出しにくい。明日にでもエルマバンド(ホース用のドライバで締めこめるヤツ)で対策してみるつもりだ。停車の際の傾きはFZS1000ほど寝てもいないしTDM900ほど直立に近いわけでもなく丁度いい感じだ。 寝すぎだとヘルメットが落ちやすいし左傾斜面では転倒の可能性があってよくない。直立に近いと、傾斜面や風の強い日に右に倒れる可能性があるので、このあたりは結構気になるのだ。
センタースタンドは、箱を積んだ状態でもちゃんとハンドルを真っ直ぐにしておけば片足で踏み抜くだけで充分上がる。給油時はセンスタなので結構楽

車体幅がCEO標準より狭いので、すり抜けはかなり楽。ただ、ハンドルを切っても幅は変わらないので過信はできないが。

問題点としては、、、、トルクが低めで一度減速したら再加速が面倒な上、やたらと細身で反応も良いので、何かあった際に弱気>減速を選ばずに、強気>加速や抜けて前に出て捌く方を選ぶ癖が付きそうになっている事だ。
こんな走らせ方だと常に最善を要求されると思うし、マージンも少なく正直マズイと自分でも思うのだが、、、
まあ、、ゆっくり走らせるのなら足つきも良いし、ポジションも楽だしビギナー向きなのかも知れないが、CEO的にはこの機体は上級者向きに思えるなあ、、あと、発熱量は結構あるほうだ。

CEOとしては、小さく軽くて早い機体よりは、多少ダルでも懐の深い特性の機体の方が扱いやすいと感じる。そういう点ではFZS1000は 非常に優秀だったのだが、、、、
理想を言うと、ボア×ストロークを旧モデルそのままかロングにして4バルブ化、複雑/脆弱な冷却系をシンプルで強固に、機体キャラクターは万能/標準で次期FZS1000を出して欲しいところだ。

FZ6-SHGは、変な機構は無いし基本的に健全で変な癖もなくまあ使いやすいので悪くは無いと思うが、、、、
取り敢えずFZS1000の走行距離の2,3割引き付近(回転数寿命計算)である200,000kmを目標にしておくことにする。

今度は事故廃車にならないようにしたいが、、、さてどうなるやら。

2007/06/08


簡易サイドスタンド対策品 これだけでも結構便利

追記 5 フュエルメーター

感覚的に、最初の1目盛りとF-TRIPモードが各5L、残りの目盛りが2L×5(F-TRIP前の最後の1目盛りはちょっと少ないか?端数の1.4Lか?) で最初と最後が多く、中間が早い感じだ。

で、中間である3目盛り減った際が半分の10L消費時でTRIPを÷10すれば概算燃費が出る、と思うが、、、実際はやや少ない値が出る。
5+2+2で9L消費時位に考えておくのが良いだろう。

2007/06/13

追記 6 フュエルタンク容量

本日、初めてガス欠したのでこれを奇禍として厳密に給油し、総容量を把握してみた。

結果は、、、、19.4Lとカタログ数値通りであった。しかもセンタースタンドを立て、かなり時間をかけてきっちり入れてこの数値であるので、フツ〜に給油していると18〜19L程度しか入っていないと思われる。

F-TRIPから80kmチョイしか走っていないので、予備も4L程度が実際の数値と思われる。

燃費も通算で20km/Lをほんの少し越えるあたりで安定しているので、目安は19×20=380km。このへんから状況によっての+−というところか。

2007/08/12

追記 7 初期装着タイヤ

6SHGには工場出荷時の初期装着タイヤには、既に旧モデルとなった石橋のツーリング指向タイヤであるBT-020か、ダメロップのD252が指定されている。

で、当方の機体には後者が着いていたのだが、ダメロップのサイトで調べてみてもD252が出てこない、、、、店のカタログにも記載が無い。まあ、、BT-020同様のツーリング指向タイヤだろうとは思うが、、、

で、タイヤ交換時期になった際にタイヤ屋で聞いてみたら、D252は初期装着「専用」タイヤで、リプレイス用として店には出ていないとの事。 まあ、、前述のBT-020も、その車種専用品である初期装着品と店に置いてあるリプレイス品では違ったりもするのだが、、、当方は初期装着品をありがたがったりする気は無い。が、どうしてもという方は純正品番から取り寄せる事は出来るのでご自由に。
(車種専用に小細工が必要な位その機体は組成が悪いのか?ってね、、、)

ただ、初期装着品が価格的に割安であると云う事もあるにはあるので、調べるのは良いことだとは思う。本田VTR250の初期装着品は確かに安いので、コスト以外考慮しないバイク便の御仁たちはそういう選択もアリだとは思うが、、、、、、

あと、当方の場合は今回18,500kmでFRともに交換。Rが若干早く磨耗し、Fはぎりぎりスリップサイン出ていない。ただ、Rにパンクの履歴もあったりしたので、Rが早かったのはそのせいかもしれない。

2007/08/26

追記 8 Mi パイロットロード2の耐久性

18,500km時に交換したMi パイロットロード2であるが、46,500kmでフロント側のスリップサインが出たので本日前後共交換した。

前の初期装着タイヤはリヤ側が先に摩滅したが、P2はフロントが先で、リヤはまだ3〜4分山程度残っていた。
まあ、28,000km持てば上等だろう

2008/01/27

追記 9 雨天時の信頼性/安定性

FZ6系は、旧FZS600からリヤのタイヤサイズが160/60>180/55と太くなっている上に、機体は約7kg軽量化され、スイングアーム長は長くなったものの、Rショックユニットはリンクが廃止されてしかもエキパイに一等地を奪われているので左にオフセットさせられている。

で、、、少なくとも、タイヤが太いわりに軽量化されたので面圧が低下して滑りやすくはなっている、、、と思われである。
恐らく、不必要なセンターアップマフラーの件といい、実用性より見栄えを重視してのタイヤサイズの変更だと思われるのだが、、、それが機体バランス、少なくとも雨天時の信頼性/安定性に悪い影響を及ぼしていると思われる。

過去に二回、雨天時の高速道路で120付近で、車線変更した際とすり抜け時に、センターラインを踏んだ際にリヤのみが滑った。
当方はタイヤの空気圧を常時、高速/重量モードの2.5/2.9kPaにしているので不安ならば少し空気圧を下げておくのも良いかもしれないが。

旧FZS1000やTDM900では雨天時に同じ走らせ方をしても一切滑ったりしたことは無いのだが、FZ6系は雨天時には多少は慎重に走らせたほうが良いだろう。

2008/04/09

追記 10 消耗

先日、75,550kmで例によってフロントタイヤのスリップサインが出たのでタイヤ交換を行った。

Mi、Pロード2で、、、距離的には29,000km持っているし、以前同様Rは3〜4分残っているのだが。

あと、ドライブチェーンが殆ど伸びていないので用意はしているのだが換装に至らない。ホイールベアリングもコンディションも悪化していない。
チェーンは、機体のトルクの低さ、ベアリングは車重、あとは自身の乗り方に起因すると思われるのだが。

2008/06/22