<TDM900とは?>

TDMの歴史とか

80年代後半頃登場したパリダカレプリカであるXTZ750やホンダのアフリカツインを、欧州ライダーはアドベンチャーやデュアルパーパスモデルとしてでなく、オンロードのツーリング用としても用いていた。それを知ったヤマハ発は、ほぼデュアルパーパスモデルのディメンションを持つオンロードマシンを製作した。それが初代TDM850である。

エンジンはXTZ750のユニットをボアアップした並列850ccで、ニ軸二次バランサー付360°クランクであることからも判るように、無理にパワーは追求していない72ps/6000rpmのスペックであった。 ハーフカウルのウインドプロテクションは、ハンドルが高い位置にあるために完全とはいえないものの、性格的にも高速巡航ツアラーではないので必要十分であったと思われる。 高速巡航は厳しいが、機体は使い勝手がよく、他のシーンでは市街地から峠道まで使える高い汎用性をもったバイクであった。その為、アルプスローダー等と呼ばれるジャンルを開拓したようだ。一応オフにも行けることは行けるが、最低地上高が高いのとサスのストロークが長い以外は他のオンロードマシンと左程変わらない。
ただ、装備関係は当事にしても不足気味で、ヘッドライトはH4 35/35W*2 で、かなり暗く、時計も燃料計も無く、ブレーキも利かない事で有名な住友4ポッド*2であったし、フレームからスイングアームまで鉄であった。

特異な外観とディメンションで国内仕様はあまり売れていなかった。ほぼ同じジャンルのバイクが存在しなかったこともあり、、かなり珍しがられるバイクであった。しかし、、一応欧州市場ではまずまずの売れ行きを示していたのでモデルチェンジをした。それが2代目TDM850であるが、、、外装は異なるが、ディメンションは全く同じで、マイナーチェンジレベルといっても良いものだった。それでもフロントフォークの大径化やタイヤのラジアル化、ヘッドライトのH7 55w×2化 LOは片目のプロジェクター式(これでも暗い、と不評)、エンジンは270°クランクのTRXと同様のモノへの変更(V2エンジンが無い上作る気が無かったのでV2と同じ鼓動感が得られるようにクランクをオフセットしたという代物である 苦笑)等、一応不具合対策はしているようであった。

で、ようやく3代目の現行型になり、エンジン以外は全て最新鋭のモノに換装され、FI、可変吸気デバイス、FブレーキMOSモノブロックキャリパーや、フレームやスイングアームのアルミ化、排気系のステンレス化、速度デジタルメーター+ステッピングモーター付アナログタコメーター+燃料計、電磁式フュエルポンプ、リヤサスのリンク式採用、ディメンションの最適化やタイヤサイズの変更も行われた(110/80-18>120/70-18  150/70-17>160/60-17)
エンジンだけは相変わらずのユニットを、メッキシリンダー化によって熱対策が出来、更なるボアアップを可能にしたギリギリの900ccである。まあ、、、エンジンを新規で興すのが一番コストがかかるので、このバイクにそこまでは出来ないのかも知れないが。 
270°クランクは、、穿った見方をすれば、ユニークさをアピールするために無理に継続採用したような気もする。マイルドにしたいなら360°、出力なら180°が適しているのは自明である。CEOは360°にしてほしいが。

まあ、3代目TDM900は、TDMをコストをかけて正常進化させたらこうなる、というバイクである。
元が良いだけに非常に使い勝手はよく、防風性能も出力も上がっているので多少の高速巡航も可能になっている。
不満点は相変わらずのエンジンオイル量の多さ(約4L)と、エレメントがカートリッジでない事、相変わらずの暗い片目ヘッドライト、ヘルメットホルダーがシート下のフック式、イモビライザー の設定が無い、センタースタンドが無い、等である。
これらの中でも可能な点は対策していくので、また記載していこうと思う。

2003/08/02



TDM900の変更部品

TDM900 部品オーダー時注意点!!

2005/01/16測定 20,000km走行時のシャシダイナモデータ

カタログデータの86.2psに対して、後軸とはいえ70psしかでていない。トルクは9kg/6,000rpmに対して8kg出ているが。

トルクカーブは見事な台形である。元々2,000rpm以下は使い物にならないし、4,000rpmまでが多少荒れ気味なのが気になるところだが。高速で多少濃い目との事でパワーがきっちり出ていないが使用に於いては殆んど影響は無い。

概ねこんなものだろうが、予算の都合がつけばサブコン+マップ作成で補正してみるのもいいのだが、、、、(\100,000コースだナ)

2005/01/16測定 友人W氏の '02 DL1000 V-STROM 20,000km+走行時のシャシダイナモデータ

カタログデータの98psに対して、後軸83psしかでていない。トルクは10弱だったと思う、、から8.6kg出ているが。

トルクカーブはなだらかな山形である。乗った事は無いので何ともいえないが、TL系のエンジンをまあ低中速型にはしているのだろう、二次エアのせいで下の空燃比がでていないそうだ。

高速が垂れているのでそこは要補正か。とはいえ彼もそこまでは廻さないのだが、、、

以前に比べて燃費が随分落ちているので当人は何とかしたいそうだ。タンク容量の小さなTDM900(20L DL1000は22L)の方が航続距離が長いのが気に入らないらしい 笑。

2005/01/20